相続トラブルをお悩みの方はまず弁護士にご相談を

ご家族がお亡くなりになり、各種手続きが終了した後問題となるのは相続です。

相続に関しては様々な問題があり、相続人間でトラブルに発展することも少なくありません。相続トラブルについては当事者間で解決することが難しい場合もあります。

相続トラブルをお抱えの方はまず弁護士にご相談ください。

 

相続トラブルは自分で解決するのは難しい

相続トラブルは当事者間で解決することが難しい場合が多いです。

 

相続はお亡くなりになった方が生前積み上げてきた財産を分配する手続きとなるため、資料が膨大になりやすく時間と手間がかかる場合があります。

また、相続財産が膨大になると相続人間で紛争が生じる可能性も高くなり、相続人各人に言い分がある場合も多く、当事者のみで話し合いが全くできなくなるケースもあります。

そのため、相続でのトラブルが発生した場合、弁護士の介入が望ましいです。

 

相続トラブルを弁護士に依頼するべきケース

上記のとおり、相続トラブルが発生した場合、弁護士に依頼した方がよいケースがあります。

具体的には次のようなケースが考えられます。

 

遺言について争いがあるケース

まず、遺言について争いがあるケースが考えられます。

 

具体的には、生前相続人が遺言を作成していたが、その内容がある特定の相続人のみに有利な内容で作成されているなど不自然な点がある場合です。

この場合、遺言の有効性が問題となりますが、遺言によって利益を得る相続人が当該遺言が無効であると認めてくれることはほとんどなく、折り合いがつかない可能性が非常に高いです。

 

遺言の有効性を判断するためには、医療記録や介護記録など被相続人の生前の記録等を参照する必要があり、記録の量も膨大です。

また、被相続人の生前の様子等からも遺言が被相続人の意思によるものなのかを判断することになります。当該遺言が有効か否かを判断するためにも、一度弁護士に相談することがおすすめです。

遺産分割が終わった後に遺言が出てきてしまうケースも少なくありません。詳しくは以下のページもご覧ください。

 

遺産分割後に遺言書が見つかった場合の対応

 

遺産分割の内容に争いがあるケース

次に、遺産分割の内容に争いがある場合が考えられます。

遺産分割では、現金や不動産、有価証券など様々な財産を相続人間で分ける必要があります。

 

しかし、どの財産をどのように分けるのかを決めるのは容易ではありません。

また、不動産の価値をどのように評価するのかという点や、実家は誰が守っていくのかという相続人間での心理的な問題など、遺産分割における問題点は多岐に渡ります。

 

このように、遺産分割の内容に争いがある場合、当事者間での解決が難しいケースが多いです。遺産分割協議の進め方や問題が起こりやすいケースについてはこちらのページで詳しく解説しております。

 

遺産分割協議・調停

預金の使い込みがあるケース

被相続人の死後、第三者による預金の使い込みが発覚した場合、使い込んだ人に対し使い込んだお金の支払いを求めることができるケースがあります。

しかし、この場合、誰がお金を引き出したのか、その金員がどのように使われたのかなど問題となる点が多く、当事者間のみでは解決に至らないケースが多いです。

 

特別受益や寄与分について争いがあるケース

遺産分割においては、特別受益や寄与分が問題となるケースがあります。

しかし、これらについてどのように評価するかについては判断が難しく、当事者間での話し合いが困難となるケースがあります。

 

相続放棄を検討しているケース

被相続人にプラスの相続財産がほとんどなく、借金などのマイナスの相続財産ばかりが残されていた場合、相続放棄を検討する必要があります。

 

相続放棄には熟慮期間が定められているため、相続放棄をするか否かの決定はできる限り速やかに行う事が望ましいです。

一方、本当に相続放棄をすべきかについても判断が難しい場合があるので、相続放棄の手続きや相続放棄の判断について、一度弁護士に相談することが望ましいです。

 

遺産分割トラブル解決の流れ

遺産分割トラブルの解決にあたっては、大きく次の2つの場合に分類されます。

 

遺言がある場合

遺言がある場合、相続人間で遺言と異なる内容での遺産分割の合意ができない限り、原則として遺産に従って遺産を分配することになります。

しかし、遺言の有効性が問題となる場合は、遺言無効について争い、遺言が有効であったとしても遺留分を侵害されている場合は、遺留分侵害額請求をしていくことになります。

 

遺言がない場合

遺言がない場合、相続人間でどのように遺産を分割するかを協議することになります。

相続人間で協議が整わない場合は、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てるなどの手続きを取ることになります。

 

遺産相続のトラブル解決を弁護士に依頼すべきタイミング

遺産相続のトラブル解決を弁護士に依頼すべきタイミングとしては、相続が死亡した時点、遺産分割の話し合いが開始した時点、遺産分割について相続人間で意見が割れた時点などが考えられます。

 

相談は出来るだけ早めがベター

相談は相続の問題が生じた後、できるだけ早く行うことが望ましいです。

 

相続の場合,大量の資料が必要となったりするなどそもそも解決までに時間がかかることが多く、また、特定の相続人間で結束し結論ありきで協議が進んでいくことも多く、話し合いがある程度進んでしまうとそのまま協議の成立まで話が進んでしまう可能性があります。

また、相続税の申告や相続放棄など期限がある手続きもありますので、早期に相談することが望ましいです。

 

相続人同士で意見が割れた際はすぐに相談を

相続人間で意見が割れてしまった場合、当事者間で解決することは難しいです。

また、特定の相続人が結束し、少数派の相続人の意見を無視して話を進める危険もあるので、他の相続人に言いくるめられない為にも早期に弁護士に相談するべきです。

 

相続人同士の関係性がこじれてからでは遅い

相続人同士での関係性がこじれてしまうと早期の解決は難しくなります。

関係性がこじれる前であれば早期に解決が可能であった事案でも、関係性がこじれてしまったがために年単位の紛争に発展することは少なくありません。

 

遺産相続問題を弁護士に相談するメリット

遺産相続問題を弁護士に相談するメリットは次のとおりです。

 

相続に関する手続きの手間が省ける

相続に関しては、資料の収集や裁判所への書類の提出など多くの手続きが必要になる場合があります。

ご本人に準備していただく必要がある資料はありますが、様々な手続きを弁護士が行うため、手続きの手間を省くことができます。

 

遺言書の作成に関してミスがなくなる

遺言書を作成するにあたっては要件が定められていますので、要件を書いている場合遺言が無効となる可能性があります。

また、遺言の内容如何では、きちんと財産が分配できないケースもあります。

 

遺言の作成を弁護士に依頼をすることでそのようなリスクを避けることができます。

 

相続する財産や相続人の調査を任せることができる

相続に当たっては相続財産や相続人を確定させることが第一段階となります。

相続人は戸籍から把握しますが、被相続人が離婚していたり隠し子がいたりすると相続人の把握だけでもかなりの労力が必要となります。

 

また、相続財産についても、財産の種類が多岐に渡っている場合、相続財産の把握に時間がかかるケースがあります。

そして、相続人や相続財産の調査が不十分であった場合、遺産分割をやり直さなければならない場合もあります。

 

そのような手間とリスクを無くすためにも弁護士に依頼するメリットはあります。

 

相続放棄すべきかの判断がもらえる

被相続人に債務が存在していた場合、相続放棄が選択肢となります。

 

しかし、被相続人の債務と積極財産を比較し、相続放棄をすべきか微妙なケースも存在します。

そのような場合に、弁護士であれば適切なアドバイスが可能です。

 

希望する条件で遺産分割を進められる

相続人間で紛争が生じた場合、法的根拠に基づいて依頼者の希望に沿った主張をし、依頼者の希望する条件での遺産分割協議が成立しやすくなります。

少なくとも、他の相続人の不当な要求に基づく遺産分割に応じる必要はなくなります。

 

親族間での揉め事を事前に防ぐこともできる

法律に則って遺言書を作成しておけば相続人間での揉め事を事前に防ぐことができます。

また,遺言書作成にあたっても、どのような点が相続開始後争われることが多いのかについても把握しているので、紛争が生じないよう注意して遺言書を作成することが可能です。

 

遺留分を侵害された場合、遺産を取り戻すことができる

遺贈などにより遺留分が侵害されていた場合,遺産を取り戻すことができます。

 

遺産を取り戻すためには遺留分侵害額請求権を行使する必要がありますが、当事者間で侵害されている遺留分について支払って欲しいと交渉しても応じてもらえない可能性がありますが、弁護士を通じて請求をすることで遺留分侵害額の支払いを実現することができます。

遺留分侵害の流れや法定相続分については以下のページも併せてご覧ください。

 

遺留分侵害額請求

 

弁護士選びのポイント

弁護士選びのポイントは次のとおりです。

 

相続事件の経験と能力

相続では、様々な分野での知識が必要となるとともに、相続人間でどのような点が紛争のポイントなっているのかを見極める必要があります。

 

したがって相続事件では相続事件の経験と能力が重要となります。

 

妥当な弁護士費用

相続では問題となる財産が高額となるケースも多く、弁護士費用も高額となりがちです。

そのため、適正な弁護士費用を定めている弁護士を選ぶことが望ましいです。

 

弁護士との相性

相続事件は類型的に紛争が長期化しやすいです。

そのため、弁護士との付き合いも長くなることが多いのでご自身と相性の良い弁護士を選ぶことが望ましいです。

 

当事務所にご相談いただくメリット

当事務所では多くの相続案件を扱っており、経験も蓄積されております。

また、所属している弁護士は依頼者の方が弁護士にご自身の意見を伝えやすいよう、親身な対応を心掛けております。

 

相続紛争に巻き込まれてしまった依頼者を知識と経験でサポートしつつ、解決に向けてともに歩んでいく体制が整っています。





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